【プロの視点】第6回『小型風力発電投資の現状と、投資をするメリット・デメリット』

投資家の皆さまから日々いただく疑問やご質問に太陽光投資のプロが答えるシリーズ『プロの視点』。

今回は風力の仕入れ経験も豊富な当社の弓削部長に、なぜ今小型風力発電投資をオススメするのか、小型風力発電投資の現状と、投資をするメリット・デメリットについて語っていただきました。ぜひ最後までお読みください。

※本コラムは個人の感想であり、内容を保証するものではありません。

風力発電投資の普及が進まない理由と現状

今でこそ耳にすることが多くなった「小型風力発電投資」ですが、今現在、一般的に風力発電の投資はあまり進んでいないのが実情です。それはなぜなのでしょうか。

固定価格買取制度が始まった2012年、小型風力発電の買取価格は55円(税抜)と太陽光発電よりも上でした。しかし国内での実績が乏しかったこと、そして当時の太陽光発電と買取価格がさほど変わらなかったため、多くの販売業者は太陽光に注力し、小型風力は普及しませんでした。

太陽光の買取価格が年々に下がるにつれ、買取価格が下がらず55円のままの小型風力発電が注目されるようになりました。そして取り扱う会社も徐々に増えていきました。

国内で保有者はたったの200人・・その一番の理由は「ファイナンス」にあり

それでも、現在もまだあまり普及していない理由が、ファイナンスにあります。

具体的に言うと、風力発電はまだ実績がほとんどなく、現段階では各銀行、金融公庫、信金、信販会社も含め信用がありません。したがって、風力の投資物件を取り扱っている業者のほとんどが現金支払にしか対応していません。

このことから業者側も現金でご購入のお客様のみが対象という厳しい状況にあり、結果的に風力から撤退するというケースが多く見られます。実際、小型風力発電を保有している人は、まだ全国で200人もいないんじゃないでしょうか。

いま、風力発電投資をおすすめする《3つの理由》

 (青森県の小型風力発電所の建設現場に立ち会う弓削部長)
さて、そんな風力発電投資ではありますが、これまでの太陽光発電の販売実績や投資に対する考え方が認められたことにより、当社では風力発電であっても信販会社で融資が可能です。

この強みを生かして今後も風力を積極的に販売していきたいと思っていますが、ここではそんな小型風力発電をおすすめする《3つの理由》をお伝えしたいと思います。

理由1:太陽光発電よりも表面利回りが良い

まず一つ目の理由として、なんといっても太陽光発電と比べて風力発電の方が表面利回りが良いことです。

具体的な数字で言いますと、太陽光発電だと10%程度の表面利回りが出るのに対し、風力発電は12%前後出ます。

これには太陽光と風力では歴史の長さに違いがあることが関係しています。太陽光発電は歴史がとても長く、シミュレーション通りと言ってもいい実質利回りが出ることが分かっていますので、それを踏まえた価格で土地や機器を調達し、自社にどれくらいの利益が残るかを計算して表面利回りが10%前後になるよう調整し販売しています。

一方で風力はというと、今の時点で実績のある会社は全国を見渡してもほぼ皆無と言って過言ではありません。その分、どうしてもリスクがつきまといますので、表面の利回りで12%を確保できるよう調整しているというわけです。

なお、当社では最先端のシミュレーションアプリ『MASCOT』を使用し、一般的なものより厳しくシミュレーションをした上で、年間最低でも65,000キロワット以上の結果がでた物件のみを販売していますので、期待感はかなりあると思います。さらにこのリスクを補填することができるため、すでに太陽光を2、3基持っている方には特に、風力発電への投資を強くおすすめしています。

と言いますのも、風力は冬場(10月頃から2月頃まで)はかなり発電しますが、3月頃から秋口まではそれほど発電しないことがあり、どうしても月によって発電量が大きく異なってしまいます。一方太陽光はこれとは逆で、冬の発電量は少ないのですが、夏場は日照時間が長いのでたくさん発電してくれます。

太陽光をすでに2、3機お持ちの方であれば、夏場に太陽光が多く発電してくれるので、その分をもって風力のリスクのカバーをすることができるのは、大きな強みです。

なぜ風力発電のシミュレーションが難しいか

観測所で日当たりや発電量を見られる太陽光と違い、風は目に見えず風向きが読みづらいことが挙げられます。例えば一般的に使われているシミュレーションソフトのメッシュは500メートル四方程でしたが、これだとピンポイントに特定の場所に設定することができず、地形に影響され細かく変化する風に対応することができません。どれほど細かく変わってくるかというと、100メートルしか離れていなくても、年間7万kWhも出る場所と、5万kWhしか出ない場所があるほどです。その点当社が使用している『MASCOT』は地形を読むことができますので、土地の凹凸を加味してピンポイントでのシミュレーションが可能です。[/memo]

理由2:55円の物件は数に限りがある

二つ目の理由として、買取価格の高い物件が限られてきていることが挙げられます。

小型風力の買取価格はこれまで55円/kWh(税抜)でしたが、2018年度から20円/kWh(税抜)と大きく値下がりしました。昨年度までに認定を受けた物件は55円のままですが、今年度以降に認定を受ける物件は20円になってしまい、売電単価が半分以下となってしまいます。

そしてこの55円の物件、現段階ではまだ出回っていても数に限りがありますので、早い者勝ちで売れていってしまいます。今後さらに人気が高まればより手に入りにくくなることが予想されます。

理由3:風況の良い土地が限られている

三つ目に、風況の良いエリアは非常に限られているということが挙げられます。

太陽の光はある程度全国どこでも同じように当たるため、あまり場所の影響を受けることなく一定量発電することができますが、風況の良いエリアは日本海側の北部と限られているため、業者の間でも風況の良い場所を確保するのが早い者勝ちとなっています。

日本海側北部に限られている理由

風力発電の用地は当初九州も人気でしたが、九州の物件は北海道や東北に比べて台風のリスクがあるため、当社ではお取り扱いしていません。

台風は風が強く吹くため一見発電量が増加しそうですが、風車は風速25メートルを超えると制御されて止まってしまうため、風が強すぎる期間が長いとかえって発電しない時期が長くなってしまうのです。

さらにシミュレーション上で用いる平均風速は台風の風速も含めるため、平均風速は高いにもかかわらず発電しないという事象が起きる可能性もあり、このようなリスクを鑑みて台風の通らない秋田、青森、北海道に限定しています。

因みに風力でよく聞かれるのが「騒音が凄いと聞くけど、近隣住民からクレームにならないか」というものですが、確かに風力は音が出ますが当社が風力を設置する土地は周りが風車だらけで、海岸沿いに並んでいるのをイメージしていただければと思います。

青森、秋田、北海道ともに冬ともなれば外に出て1分もいられないほど風が強く、そして冷たいので、家を建てても暮らせないようなところばかりです。また今後近くに風を遮るような建物が建設される可能性も非常に低いと思われますので、その点はご安心いただければと思います。

番外編:風力発電は「かっこいい」!?

投資家様によっては既に太陽光に見飽きている方も多いのではないでしょうか?

太陽光は実際に見に行ってもパネルが動くわけでもなく、発電していることを実感できず正直「つまらない」と思われても仕方ありません。

その点、風車は見に行くと一目で発電しているかどうかがわかります!この動いている様子、つまり見た目が太陽光よりも「かっこいい」というのが、私のおすすめポイントです(笑)

また、かなりメジャーになってきた太陽光投資ですが、風力はまだまだ持っている人が少なく、優越感に浸れます。新たな投資の選択肢として小型風力を選ぶことで、ほかの投資家たちと差をつけるられるかも?

プロフィール

弓削 雄一(ゆげ ゆういち)
株式会社メディオテック 営業2部部長
1978年神奈川県座間市生まれ。医療福祉系総合商社、外資系たばこメーカー、AV総合販売企業を経て、2016年4月に入社。
様々な分野に取り組んだ経験を活かし、1年間は法人様への電力計測機器の卸・販売部門を担当。2017年4月からは、主に投資用の太陽光・風力の販売部門に従事。

編集後記

まだまだ小型風力発電投資について聞きたいこと、知りたいことが沢山あるかと思いますが、皆さまからお問い合わせいただくもので多いものから順次シリーズにてお伝えしていけたらと思います。LINE@でも随時配信して参りますので、まだご登録がお済みでない方はぜひご登録いただき、お見逃しのないように!

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