知っておくべき! 投資用太陽光発電設備の使用耐用年数

知っておくべき! 投資用太陽光発電設備の使用耐用年数

太陽光発電施設の各部材の詳細については別の記事で紹介をしましたが、それでは太陽光発電に使用されている部材は、一旦稼働したらどのくらいの期間働いてくれるのでしょうか? とくに投資用太陽光発電を運営する方はランニングコストと関わる部分なので気になっていると思いますのから、ここで確認していきましょう。

太陽光発電投資で使用するパーツについて〜発電に関わる重要部材

これがないと利益が生まれない!欠かせない「太陽光パネル」

板状で野ざらしにされているのが基本の太陽光パネルですが、使用耐用年数は意外と長く固定価格買い取り期間を上回る25〜30年程度というのが一般的です。ちなみに「使用耐用年数」と書いたのは、もうひとつ「法定耐用年数」という税務上で大事な指標があるからです。

【法定耐用年数とは】

別記事で書いたとおり、固定資産税の減価償却期間として、国税庁が決定して設けられているものなので、使用耐用年数より短く設定されています。ちなみに太陽光発電施設の法定耐用年数は17年です。

太陽光パネルは、太陽光発電投資で収入源の核になる部材です。20年後の出力については、元々ほかの発電設備よりも劣化が軽微で、最大でも10%程度に抑えられています。2012年に一般社団法人太陽光発電協会が国産メーカー劣化率を想定した値は0.27%/年(=20年で5.4%)でした。今ではもっとパネルの性能も耐久性もあがり劣化率も軽微になっています。

ほかの部材や発電施設より劣化率が低い理由は、技術の進歩もありますが、そもそも電気こそ通っているものの太陽光パネルそのものがタービンやモーターなどを動かしているわけではないので、目に見えない内部汚損などがあまり起きないということが理由です。

なかには家庭用太陽光発電のパネルで、稼働開始から30年間経過しているがまるで劣化していないという記録もあります。今後も技術の進歩により劣化率も改善していくことが予想されるので、そこまで劣化率ばかりに気を遣うことはないと思われます。

とはいえ、別記事でプロが教えてくれているように、パネル表面のガラスなどが破損したり大きな傷がついたりすると発電効率は落ちてくるので、チェックやメンテナンスは欠かすことなく実施していきましょう。

【プロの視点】第4回『太陽光投資〜20年間の長期運用にあたり重要な3つのポイント〜』

これも必須部材!耐用年数要注意の「パワーコンディショナー」

パワーコンディショナーは発電した直流電力を、送電する交流電力に変換するパーツです。やはり強い電気を変換しているだけあって、劣化が早いです。

家庭で使用している冷蔵庫など、日がな一日通電している大型家電をイメージして貰えればわかりやすいと思いますが、パワーコンディショナーも10年程度が目安です。経済産業省の資料のなかでも「10年超で急激に性能が劣化するので、定期的な補修・修繕が望ましい」と書かれています。

20年の固定価格買い取り期間中にオーバーホールする必要がでるか、新しい機器を購入し付け替える必要がでるかのどちらかでしょう。ではどの時期か?と言われると、きっちり10年目の記念日に壊れるわけではないので困りますよね。

毎日、発電所で張り付いて見ているわけにはいかないので、このような劣化や異常を検知する遠隔監視システムを導入してチェックしておけば、軽微の異常でも検知されます。その検知したデータを元に故障の前に手を打つことで、利益を削らずに済むことになります。

太陽光投資のチェック機能に影響する「遠隔監視システム」

遠隔監視システムはメーカーによって使用耐用年数がまちまちです。発電量を追いかけることにももちろん大事なことですが、なにかしらのエラーを検知してリスクヘッジを取ることにも必要不可欠な部材です。

太陽光発電施設の多くは、郊外や遠隔地にあることが多いので、少なくても10年程度の製品保証がついているものがいいでしょう。10年のうちになにかしら起きてオーバーホールか丸々交換できれば、機器総入れ替えまで経費の節約になります。

【メディオテックでは】

投資用(産業用)太陽光発電施設向けに「エナビジョン」を販売しています。遠隔監視システムのデータ送信に関わる通信料が不要で、10年間の保証付き。PC、スマホなどマルチデバイス対応のアプリもあって便利です。くわしくはこちらでご確認ください。

太陽光パネルを長いこと支える重要な部材「架台」

太陽光パネルを延々と支え続ける架台ですが、架台の場合も10年の製品保証で、使用耐用年数25年というものがほとんどです。20年の売電期間中は、あまり壊れることはないでしょう。

架台は大きく分けて「スチール製架台」と「アルミニウム合金架台」の2種類あります。スチールはサビに弱くメッキ処理が必要、アルミニウム合金はサビには強いですがイニシャルコストが上がります。

ただ、架台が万が一腐食した場合、パネルが崩れおちることも考えられるので、イニシャルコストが高くてもメッキを施すかアルミニウム合金を選ぶほうがいいと思います。これもひとつのリスク対策です。

設置義務化され重要! リスクヘッジに有効な「フェンス」

太陽光パネルの盗難や破壊行為などから守ることと安全確保のために、20kW以上の太陽光発電施設では改正FIT法で義務付けられたフェンスですが、これも売電期間の20年を見据えて20〜25年の使用耐用年数に設定されているものがほとんどです。

山林近くに設置されている太陽光発電施設では、人的なもの以外にイノシシなどの獣害からも、太陽光発電施設を守ることができます。逆に、フェンスを切られたり壊されたりしたときは、速やかに修復することが必要になります。

ちなみにフェンスと同時に義務付けされている注意喚起のパネルですが、これはご存知の通りプラスティック製など破損しやすいものですから、スポットの定期点検やオーナーさんが現地に足を運ぶ際に、その都度チェックをして交換していきましょう。

デジタル化が進行中の「売電メーター」

売電メーターについては耐用年数というよりは、メーター自体に10年のうちに最低1回交換する義務が設定されています。ですから、故障や破損などを除いて20年の固定価格買い取り期間中に1回か2回は交換する必要があるということです。

【売電メータは2種類あります】

家の電気メーターが最近交換されましたよね? 新しいデジタル式のものを「スマートメーター」と読んでいますが、投資用太陽光発電で使用されている売電メーターも同じようにアナログ式とデジタル式があります。デジタル式は売電と買電の双方向計量なので、特定の状況を除き設置は1台あればOKです。

現在各電力会社ではスマートメーターの導入を促進しています。現在、所有されている太陽光発電施設に買電用と売電用のアナログメーターが付いている場合は、メーターごとに決められている検定有効期限が切れるものから、スマートメーターに置き換えられていきます。特定の状況でなければ電力会社で費用負担されますから、いいチャンスですね。

高圧、特別高圧の施設では必須の「キュービクル」

低圧太陽光発電(パワコン設置合計50kW未満で連系。メディオテックでご紹介するのはこの低圧)では必要ありませんが、高圧(パワコン設置合計50kW以上で連系)・特別高圧(パワコン設置合計2,000kW以上で連系)の太陽光発電施設には必須となるキュービクル。部品によって違いがありますが、耐用年数はおおよそ10〜15年と言われています。

キュービクルの点検には専門資格である「電気主任技術者」があたらなければなりません。このように耐用年数にブレがあるものは、しっかりとメンテナンスをしてもらい、できるだけ長く運用することが大事ですね。

ひと言で耐用年数と言っても部材ごとにも違いますし、設置場所によっても変わってきます。別の記事でもご説明しましたが、最終的には日頃のメンテナンスが影響してきますので、合わせて確認しておくと良いでしょう。

太陽光投資物件を見る

あなたにオススメの記事