良い物件は早い者勝ち!太陽光投資の新着物件〜その見るべきポイント

地球温暖化など様々な環境問題を抱える時代となり、再生可能エネルギーへの注目が高まってきています。日本のみならず、世界各国でエネルギー改革の動きが活発になってきており、それに伴って太陽光投資は投資家に人気の投資商品になってきました。
今回はエネルギー改革の今後の見通しと、太陽光投資を始めるにあたって、良い物件を早く正確に見つけるためのチェックポイントを書いていきます。
目次
【セミナー案内】買取制度対象物件がもう増えない今、太陽光発電投資の意義とは?
いまの時代は再生可能エネルギー!
世間には様々な投資案件が存在します。どの投資にもメリット・デメリットがありますが、効率よく収益を上げるには時流にあった投資を心がけることが重要です。
近未来の社会の在り方を想定し、国の政策に沿った投資であればリスクを最小限に抑えながら、より大きなリターンを目指すことができます。
世界が直面する環境問題やエネルギー問題に目を向けると、太陽光をはじめとした再生可能エネルギーに対する関心が高まっていることが分かります。もちろん日本も例外ではなく、再生可能エネルギーの普及に向けて積極的に取り組んでいるところです。
某有名ハンバーガーショップではセットに付いてくるおもちゃのリサイクル活動を開始し、100万個以上の回収を成功させています。また、ある有名ファッションブランドではショッピングクーポンと引き換えに、着なくなった洋服を買い取る活動を開始し、回収後は古着として販売したり、清掃道具にリサイクルして使っている会社もあります。
このようなことを踏まえると、環境に対して関心を寄せる人たちが増えて来ており、今後も増え続けることが予想されます。
当然、発電に対する国の姿勢も大きく変化しています。
世界で注目されているエネルギー改革
【主要国の再生可能エネルギー比率】
日本 | カナダ | イタリア | スペイン | ドイツ | イギリス |
15.3% | 63.8% | 39.8% | 35.3% | 30.6% | 25.9% |
日本は現在、再生可能エネルギー比率が主要各国に比べて低いとされています。この原因として、日本が島国であるため余った電力を隣国に供給しづらいことや災害が多いこと、設備費用が高いことなどがあげられます。
しかし、日本では再エネ賦課金などのさまざまなエネルギー対策が行われています。ある調査では、日本の太陽光関連の設備投資は2004年から2016年の合計で18兆円にのぼるという結果があり、これは国際的に見ても大きい額で、中国、米国に次いで、世界の総投資額の1割強に当たります。
2030年の再生可能エネルギーの導入目標比率を22~24%としていますので(現在は15.3%)、少なくともあと10年以上にわたり、太陽光をはじめとする再生可能エネルギーの普及政策が活発に行われることが予測されます。
(資源エネルギー庁 「2030年エネルギーミックス必達のための対策」 より)
また固定価格買取制度により、利回りが平均10%程度となっている太陽光発電への投資は、他の投資よりもローリスクで利回りも高く、安定性も抜群です。
このような理由で現在、太陽光投資は多くの投資家に注目されています。時代に乗っているからこそ今後も発達していくことを見越して、早めに投資を始めている人が多いのです。
多くの情報の中でも注目すべきチェックポイント
今は非常に情報を集めやすいです。インターネットを開けば様々な物件がUPされており、誰もが少しでも条件の良い物件を見極めようと情報収集に余念がない状況です。その中でいかに良い物件または見積もりを入手できるかが、20年間にわたる収益を左右します。
太陽光で発電した電気の売電価格は20年間変動しないため、電力会社がずっと一定の価格で買い取ってくれます。なので、太陽光発電による収入はほぼ一定で、シミュレーションも不動産投資などと比べて容易だといえます。
安定している投資だからこそ、どれだけ多くの物件情報を収集して比較検討できるが肝心で、これから10年、20年の収益を考えると初めの物件選びが大きなキモといえます。
このようなことから正しく手順を踏むことが非常に重要であり、良いサービスを受けることができれば、必ず投資家のみなさんが満足するような物件を見つけることはできます。
多くの情報の中でより良い物件を早く、正確に見つけ出すために、新着物件の注意すべきチェック項目を挙げます。これらをしっかりと踏まえた上で物件探しをしてみてください。
①所在地
太陽光発電は日照時間によって売電収入が大きく左右されます。気象庁のデータや、NEDOの日射量データベースなどを参考に、物件所在地における日射状況をみてみましょう。収益性は地方別ではなく、あくまで物件そのものの日照時間・日射量に依存することを念頭に置くようにしましょう。
②買取単価
太陽光で発電した電気は、電力会社が固定価格で買い取ってくれますが、値段は毎年変化する可能性があるので注意が必要です。買取単価は国が決めますが、太陽光発電の普及とともに買取単価は下がっていく傾向にあります。2018年度の買取単価は18円でしたが、2017年度以前の単価物件も売り出されています。当然、買取単価が高い方が売電収入は増えるわけですから、投資戦略を立てる際にはしっかりと確認しておくべきポイントです。
発電所が認定を受けた年度 | 買い取り単価 |
2018年度 | 18円(税抜) |
2017年度 | 21円(税抜) |
2016年度 | 24円(税抜) |
2015年度 | 27円(税抜) |
2014年度 | 32円(税抜) |
2013年度 | 36円(税抜) |
2012年度 | 40円(税抜) |
固定価格買取制度に関しての詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
③太陽光発電システムの販売価格
販売価格は初期投資に関わるポイントなので必ず確認すると思いますが、特に税抜きか税込か、土地代込みかどうかも確認しましょう。自身の収入や資産状況を考慮し、頭金をどれくらい入れられるのか、あるいはフルローンでいくのかなどにより、購入できる物件価格が大体決まってきます。
販売価格は年々安くなっている傾向にあります。これによって固定買取価格が下がっていても収益比率が変わらないようにバランスが取ることができるようになっています。なので、買取単価やその他の費用と比較して、吟味してみてください。
④想定表面利回り
利回りには、表面利回りと実質利回りがあります。表面利回りは物件情報に記載されていることが多く、大まかな収益を把握することができます。なので、まずはこの表面利回りを確認しましょう。しかし、これには売電収入を継続的に得るためのランニングコスト(維持費等)が含まれていないので、ランニングコストまでを考慮した実質利回りの確認も忘れずに行いましょう。
利回りについての詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
⑤年間発電量と売電収入
売電収入は、「発電量×買取単価」で算出されます。つまり、年間の発電量を算出しておく必要があります。物件情報に掲載されている数字は、何らかの客観的なデータを基に算出されているはずですが、念のため気象庁のデータやNEDOの日射量データベースなどを参考にして、年間発電量を確認しておきましょう。
⑥保証・保険
パネルやパワコンの保証についても確認しておきましょう。設備の故障や劣化などにより、思わぬ修繕費用がかかってしまう場合がありますから、保証期間や保証範囲などをチェックしておきましょう。
また、自然災害によりシステムが壊れた場合の保険や出力抑制補償、無料点検の有無など、安心できる材料がどれくらいあるのかも重要です。
以上のように、様々なチェック項目とそれぞれ見落としがちなポイントがたくさんあります。これらをしっかりと調べた上で気になる物件を見つけたら、早めに業者にコンタクトをとることをお勧めします。
いかがでしたでしょうか。今回はエネルギー改革の今後の見通しと、良い物件を早く正確に見つけるためのチェックポイントを書きました。投資家であれば誰もが物件探しにしのぎを削り、より良いものほど早い者勝ちになってきますので購入のタイミングを失わないようにして充実した資産運用をしていってください。
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