コロナウイルス不況に負けない貯蓄方法を、行動経済学や心理学から見る

行動経済学や心理学から見る、コロナに負けない貯蓄方法

新型コロナウイルスがパンデミックを起こして、貯金を増やすどころか減ってしまった人も多いのではないでしょうか。かといってこのまま減らしておいても、今度は将来が不安だったりします。そこで、今回は貯金から資産運用までを、行動経済学や心理学の側面でお伝えしたいと思います。

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貯金が苦手な人の行動経済学

お金は使わなければ減らないはずです。使わなければ口座のお金は徐々に溜まっていき、気づいたら大きなお金になっていることでしょう。でも、貯金は得意な人と苦手な人がいます。何か違いがあるはずです。

ここでは貯金が苦手なが、少しでも貯金が得意になれるように、行動経済学の観点から人間の心理をご紹介します。

アメリカのミネソタ大学の調査によると理系学生は貯金を好む傾向があり、文系学生は貯金を好まない傾向があるといった結果があります。当然、統計的な結果なので全員が全員ではありません。ただ、数字好きの人は貯金に向いていることは直感的にも、納得することができます。

文系人間はいつまで経っても貯蓄が増えないのか

では数字が苦手な文系の人は、貯金を諦めるしかないのか。といったら当然そうではありません。なぜできないのかを、行動心理学の観点から考えていきましょう。行動経済学には、「現在志向バイアス」と呼ばれるものがあります。これは、未来の利益よりも目先の利益の方を優先してしまう心理のことです。

例としてよく挙げられるのは、今すぐ10万円をもらうか、1年後に15万円もらうか選びなさいと言われると、今すぐ10万円もらう方に魅力を感じてしまうといったことです。

現在志向バイアスは様々な分野で利用されています。例えば「このサプリを飲むと1週間で腹筋が割れる!」などの広告は、(そもそも虚偽広告の可能性大ですが)即効性に惹かれる人間の心理を利用したマーケティング手法です。このように、人間は「今すぐ」の欲求を優先してしまいがちなのです。

現在志向バイアスを超えた先に貯金がある

貯金をするためにはこの人間の心理を乗り越える必要がありそうです。どうするのが良いかというと。それは興奮を抑えて冷静に判断することです。

現在志向バイアスは、「欲しい!」「食べたい!」「遊びたい!」というような欲求、つまり脳の興奮状態によって増長されます。衝動買いをしてしまう人は、良いものを見つけた興奮が冷めやらぬままレジまで足を運んでしまっているのです。

衝動買いが悪いというわけではありませんが、もし貯金をしたいと思うのであれば、レジに行く前に一度冷静になって深呼吸をし、論理的に損得を判断する習慣を身につけることです。

そうすれば、現在志向バイアスは抑えることができるため、本当に必要なものかどうかを判断できるようになります。

お金がお金を生み出す仕組みを考えよう

無駄遣いかどうかは自分自身の捉え方次第ですが、もしかしたらそのお金を使ってさらにお金を増やすことができたかもしれません。小さなお金を大きなお金に変えることができる、「レバレッジ」について考察していきます。

レバレッジとは。無駄遣いするくらいならFX

レバレッジ(leverage)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。直訳すると「てこの作用」という意味があります。「てこの作用」というと、軽い重りでも使い方を工夫すると大きな荷物を動かすことができることです。

資産運用にも、このレバレッジを働かせることができます。「小さなお金で大きなお金を扱おう」というのです。代表的なものとしてFX(外国為替保証金取引)があります。

例えば、レバレッジが10倍の場合を考えてみます。元手を1万円だとすると10万円分の取引ができるということです。レバレッジがゼロのとき(現物取引)と比べると利益も10倍になります。1万円でその10%の利益を得るよりも、10万円でその10%の利益を得るほうが額は大きいからです。

ただし、失敗した場合は損失も10倍になるので注意が必要です。自身の経験と知識に基づいて、適切な額にレバレッジをかけて資産運用をすることが重要になります。

日本の場合、金融庁が許可しているレバレッジの上限は25倍(個人口座の場合)となっています。ただし、FX会社によって必要証拠金の規定で細かく違ってくるので比較検討した方が良いでしょう。

お金でお金を生み出し続けることこそが資産運用!

FXでレバレッジをかけて取引をすることはハイリターンを望める分、リスクも大きいハイリスクハイリターンであると言えます。しかし、資産運用はたくさんの種類の投資があります。

当然、銀行にお金を預けることも資産運用の1つです。リスクは小さく、少量ながらも金利でお金は増やしていくことができるのです。このように資産運用には様々な種類があるため、自分の性格や資金などで選択が左右します。

ぜひご自身で様々な投資を調べていただいて、納得のいく資産運用をしていってください。

資産運用は投資信託でプロに任せる!

ではいざ資産運用をしようと思っても、投資商品はいろいろあるから何から始めたらいいのかわからない…という人にうってつけの商品が「投資信託」です。投資信託はプロに自分のお金を預けて、代わりに運用してもらうものです。

みなさんは普段、お金を銀行口座にお金を預けているかと思います。実はその銀行口座のお金は、少しずつ増えているのです。それは金融機関がみなさんから預かったお金を使って、第三者に融資をしたり他の投資をしているからです。

銀行が預け入れてもらったお金で運用していて、預け入れの見返りとして金利が自分の口座に足されていくわけです。その金融機関が倒産しないかぎり、みなさんはお金を失うことはありませんし、少しずつお金は増やすことができるのです。

投資信託はこれと似た仕組みで成り立っています。しかしいくらプロといえど失敗はすることがあるのです。なぜなら投資先は主に株式、債券、リート(不動産)などに割り振られます。

もし、自分で始めるとすると莫大な勉強と時間と資本金が必要になりますが、投資信託に任せてしまえば、簡単に投資デビューができて、プロと話しながら学ぶことができるのです。

また、不動産投資等は自分で始めるには、まずマンションなどの物件を買うお金が必要になり、初期投資が非常に高額になります。しかし、投資信託は多くの利用者からお金を少しずつ集めて1つの投資をするので、ひとりひとりは少額で始めることができます。1万円程度でも始めることができるのは投資信託ならではの強みです。

投資信託を選んでみよう!

投資信託(ファンド)は5000本以上あります。では、その中からみなさんにあったものを選ぶためには何を基準にするべきなのでしょうか。

まずは自分のメインバンクや、投資信託の品揃えが多いSBI証券や楽天証券などのサイトを確認してみてください。国内・外国株式や、債券、リートなど、カテゴリーごとに多くのファンドを紹介しているので、検索条件をある程度絞って探して見ましょう。

その後に考えるべきなのは、みなさん自身がどういった運用を求めているのかを明確にすることです。例えば、ハイリスクハイリターンでチャレンジしていきたい方は新興国の株式や債券を検討したり、集中投資をしたりするといったやり方があります。

目的によって合うファンドは変わってきますので、みなさんがどのような資産運用を求めているのかを明確にした上で、検索条件を絞って探すことが効率的です。

編集後記

今回は行動経済額からの貯蓄と資産運用についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。ここ最近の新型コロナウイルスショックの影響で、市場が乱高下している今、始めるのが得なのか損なのかは商品次第ですが、やはり安定感のある投資を考える方がほとんどだと思います。

かといって銀行に預けていても微々たる利息が付くだけですから、なにかしらの運用をすることをオススメします。投資は自己責任になりますから、しっかりと情報収集をして、自分で納得したうえでスタートしましょう。

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