【第6回】投資家様インタビュー『太陽光投資は資産運用のリスクヘッジにもなる』

メディオテックから投資物件をご購入いただいた投資家様に話をお伺いする企画。

第6回目はサラリーマン投資家のM.S.さんにご登場いただきます。不動産投資を行なっていたM.S.さんがなぜ太陽光投資を始めたのか、またかつて太陽光投資を始めようとした際に経験した苦い体験など様々なお話をお伺いすることができました。

プロフィール

サラリーマン投資家 M.S.さん

聡明でロジカルな語り口が好印象なサラリーマン。欧州で太陽光投資がスタートした時点から投資を考えていたが、日本ではなかなかタイミングが合わなかったため、都市部メインの不動産投資を行なっていた。

そののち資産運用について改めて考え、自身の投資ポートフォリオに太陽光投資を組み込みたいと思いメディオテックにて購入。現在中部地方に3基所有し運用中。

株式会社メディオテックの太陽光発電投資家インタビュー 40代男性 太陽光3基保有 会社員の場合 太陽光投資は資産運用のリスクヘッジにもなる

資産を運用するにあたり「やっぱり太陽光投資をやりたい

Q:M.S.さんは日本が導入する前からFITのことをご存知だったそうですね?

そうです。2000年4月にドイツがEEGを施行して、世界ではじめて再生可能エネルギーのFIT(固定価格買取制度)をはじめました。それで「株を買うか、債券を買うか、太陽光を買うか」というスタイルがヨーロッパで起こったんですね。

そのあと2012年に日本でも太陽光投資が始まり、その頃から自分もやりたいなと思っていました。そのため四国地方など様々な土地を探し回っていましたが、当時は融資商品がなかったために融資をつけられなかったんです。土地も業者さんもいるのに融資がつかない。それで当時は断念しました。

M.S.さん

Q:太陽光投資のチャンスを断たれてしまったんですね…

断念してからは不動産投資を始め、それからしばらくずっとそちらに注力していました。そして不動産投資が一服した頃、自分の資産ポートフォリオを組み直した時に「やっぱり太陽光を組み込みたい」と思いまして、数年ぶりに太陽光を調べていてメディオテックに出会ったというわけです。

M.S.さん

Q:メディオテックを知ったきっかけはWEBで調べていたときですか?

そうですね。そこで見つけて「タイナビ発電所」のセミナーに行きました。そのあと「第1回 資産運用EXPO」(2018年1月開催)へ行って、メディオテックさんのブースで実際に営業さんに会いました。「この物件いいですよ、見に行きませんか」と言われて物件を見せていただいて。結果、僕の目線からだと土地が若干微妙かなと思って断念したんです。その後営業さんから長野県南部と三重県西部の物件を紹介していただいて、見てみたら三重県の方がなかなか魅力的だと感じて購入に進みました。

M.S.さん

Q:現在はその三重県の物件以外にも保有されていますか?

はい。1基目がその三重県西部でFIT24円、2基目が三重県東部でFIT21円、3基目は愛知県でFIT18円です。

M.S.さん

Q:物件ごとのパネル容量をお聞かせください

三重県東部が50kW超、三重県東部が90kW弱、愛知県が99kW。トータルで240kWくらいです。昔だったら5基分くらいですね。過積載じゃなきゃ5基ないと間に合わない。始めは1基でも買えればいいと思っていた自分が240kWも保有しているなんて、夢にも思わなかったですね。

M.S.さん

Q:全て中部地方にありますが、これにはなにか理由があるんでしょうか?

出力抑制がない地域がいいという思いがあり、営業さんともその話をしていました。九州は日射量が良い分どうしても出力抑制があるかもしれないので、その地域は避けようと。それに加えて電力需要が高く、東京電力・中部電力・関西電力のように会社さんが強いところがいいなと考えていました。そんななかご縁があって1基目が中部電力管内になったので、中部地方に固めることにしました。

M.S.さん

株式会社メディオテックの太陽光発電投資家インタビュー 太陽光投資は資産運用のリスクヘッジにもなる

「リスクが限定されていること」が太陽光投資の魅力

Q:投資的観点でいうと太陽光のどこが魅力でしたか?

そうですね、太陽光はよく不動産投資と比較されることがあると思いますが、「お客様をつけなくてよい」ことが太陽光のメリットの1つですね。太陽光投資は太陽が照っている限り発電してくれるので。

あとはNEDO(編注1)がずっと日射量の統計を測っているので、太陽が実際にどれだけ当たっているかの実測データがあります。

また20年間売電が確約されていることも挙げられますね。これは法律で守られているので、ある意味国債を買うようなものだと思っています。このように割り切って考えると、リスクは限定されているなと判断できたことが投資的観点でいう太陽光投資の魅力です。

M.S.さん

(編注1)NEDOとは国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構の略称

別の観点としては電気、つまりエネルギーを生んでいるということも良いなと思いました。僕は「エネルギー=キャッシュ」だと考えていて、0から1のエネルギーを生んでいる太陽光発電は、ある意味キャッシュを生み続ける1つの仕組みだろうなと思っています。

さらに現在FITが終わったあとも電気を売買するマーケットが生まれつつあり、今後もエネルギーの価値は0にはならないだろうと考えています。そういう意味では中長期的観点で「エネルギー=キャッシュ」という風に考えていました。

M.S.さん

3つ目は少し綺麗事かもしれませんが、自分がずっと「アンチ原発」という思いで仕事していたこともあります。思想を持つのは自由といいますが、言うだけではかっこ悪いなと。自分には何ができるのか考えたときに、代替エネルギーの再エネを保有し広げていくことを思いつきました。自分で保有して広げていくということは、脱原発に対し言うだけじゃなくて行動も起こす、起こせるということですからね。

M.S.さん

Q:不動産投資は現在もされていますか?

はい。今も全国に不動産を持っています。人口減少と東京への一極集中が起こっているので、ある程度都内をメインにしています。地方の不動産を保有していて思うのは、稼働は良くても人口がどんどん減っていくのはまぎれもない事実なんだなということです。今はいいけれど20年後はどうなるかわかりません。

かたや太陽光に関しては、人口が減っても電気のニーズは絶対あるものだと思うので将来も安心です。分散投資という意味でも都内だけではなく地方にも太陽光発電所という資産を持っておくことがリスクヘッジになっていると思っています。

M.S.さん

Q:20年のFIT運用以降もエネルギーの取引がビジネスとして成立することはほぼ確定ですが、「どのくらいの売電単価ならいいな」というお考えはありますか

20年のFIT運用以降は、つい最近他社さんが8.5円/kWhという価格を明示しましたね。いま僕は24円、21円、18円を1基ずつを所有しているのですが、思いとしては18円の半額の9円がいいなと思っています。なので8.5円というのは正直絶妙なところだなと思いましたね(笑)。

9円くらいで維持していければ、僕としては御の字かな。なぜならもう借金もない状態で売電単価が半額あれば、1基あたり年間100万円、毎月10万円くらいは売電として稼働してくれるわけですから。

M.S.さん

Q:1基目購入時、タイナビセミナーと資産運用EXPOの話がありましたが、何社か比較検討はされましたか?

購入時点では3基ともしておらず、メディオテック1本でした。以前メディオテックと出会う前には何社かと打ち合わせを含めて現場も見に行き、その段階で騙されたこともありました。

M.S.さん

「太陽光投資業界の若さ」と取引するときの重要ポイント

Q:騙されたお話、具体的にお伺いしてもよろしいですか?

はい。36円の案件で物件自体は非常に良かったんです。場所は伊豆と山梨で現場に見に行ったら既に完工していたんです。ただ物件を押さえるのに1基につき200万円いると言われまして、そこで合計400万円支払ったところ残念ながらその会社が飛んでしまいました。

この時のことは今でも覚えていますね。ネット掲示板などを見ると他にも同じような人たちがいて、唯一完工していた12基はセーフでそれ以外の人はアウトという感じでした。

M.S.さん

Q:かなりの人が被害に遭われたようですね…

おそらく集めた金は億単位だと思います。100基以上あると聞かされていましたし、実際に会うことなく先にお金だけ振り込んだ人もいたようです。

それを経験して思ったのは、不動産は長い歴史を持ち色々な問題もある中で仕組み化されてきましたが、太陽光はまだ若い業界で騙そうと思っていなくても途中で会社がなくなってしまうなどの課題があったので参入してみてなかなか難しいなぁと思ったのが正直なところです。

そんななかでもメディオテックは業界随一のポジションだったので与信力と言いますか、取引するうえで安心感は非常にありました。その失敗を経てからの取引だったので、始めの三重県西部の物件を買うときも、相見積りして他と検討しながらっていうことはしなかったです。

M.S.さん

株式会社メディオテックの太陽光発電投資家インタビュー 太陽光投資は資産運用のリスクヘッジにもなる

Q:三重県西部の物件を決められたときは、どういう点を重視されていましたか?

三重県西部の物件については、3つありました。

1つ目は土地が賃貸ではなく所有権だということです。FITで売電が終わった20年目以降も発電してくれれば、新たな取引により資産になると考えました。そうなると賃貸だと継続できるか不透明なので、所有権で依頼しました。

2つ目はシステムの構成です。どこのブランドでどんなものかというのは気になりました。最近ではまた変わりつつありますが、できるだけ国産。最近はもう少し広がって中国のTier 1製(編注2)ならOKかなという印象です。

3つ目は、先程も話に出ましたが中部電力管内だから。日射量とどの電力会社かという場所で選びました。

M.S.さん

(編注2)Tier1(ティアワン)とは品質保証会社が認定する太陽光モジュールの信頼度において、最も信頼されている指標。中国のTier1企業にはJinko solar、Yingli solar、Trina solarなどがある。

Q:3基とも買われる前に物件を見られましたか?

そうですね。基本的に御社に同行いただいて、物件を見てから買っています。ただ3基目の愛知県は先に2基買わせていただいていて御社との取引実績から信頼をして、現場を見る前に先行して契約しました。

M.S.さん

Q:現場の物件を見ている時に気をつけている点はどういうところですか?

まずは影の位置ですね。電柱がどこにあるかなどを確認し、特に冬は影が伸びるので気をつけました。あとは近隣の住民の様子です。嫌がられる方もおられるので環境はチェックします。

また三重県西部の物件がそうなのですが、となりが生い茂った森だと、カラスがいたずらで石を落としてパネルが割れたり糞害が考えられます。なのでできるだけ森ではないところがいいですね。そういった意味で三重県東部と愛知の物件は文句ナシです。

M.S.さん

土地に関して補足をすると接道があると尚良いです。というのも僕は不動産投資もやっているので「あわよくば」と考えてしまうのですが、太陽光以外のものに活用できるかどうかという土地の有効活用という線も正直入ってきます。ですからコンビニの横で、一応接道もしている三重県西部はもってこいです。駐車場とかに使えるかもしれないですし。コンビニがすごい儲かっちゃって、土地を貸してくださいなんてこともあるかもしれない…(笑)。

M.S.さん

株式会社メディオテックの太陽光発電投資家インタビュー 太陽光投資は資産運用のリスクヘッジにもなる

Q:購入後の様子は見に行かれているんですか?

不動産投資で保有している物件が愛知県に1件あるので、その物件の現地管理会社と打ち合わせをするついでに見に行ったりします。実際にいって草刈りするとかという感じではないですね。

M.S.さん

Q:メンテナンスの部分はすべて業者さんにお任せされているんですね?

今のところまだ稼働し始めなので、これからどうしようかなと考えています。三重県西部の物件はメディオテックさんとメンテナンスの契約をしていますが、残りの三重県東部と愛知県の物件については草の生えそうな地盤でもないですし、そこまで必要はないかなという感じです。

M.S.さん

Q:では運用されていてメンテナンス以外で気にされていることはありますか?

草刈り以外だとパネルの汚れですね。晴れが続くと発電してくれて嬉しい一方で汚れが溜まっちゃうので。うまく雨で流してくれるといいのですが、糞害でこびりついたりしないかなというのが一番の懸念点ではあります。

もうひとつは三重県西部の物件でパワコンにトラブルがあって、ブレーカーが落ちていたということがありました。結果的にはパワコンを交換してもらってから問題はないですが、そういったこともありますね。

M.S.さん

リスクやリターンをの分析から、太陽光投資を「やらない理由がない」

Q:ではほぼ毎日、遠隔で売電量のチェックをしているんですね。

最近見るのが好きで、毎日日課になってますね(笑)。稼働しはじめたのが1月と日射量が少ない時季で、それから2月は28日間しかなかったので厳しかったですけど、3月で日が伸びてきているし、さらに31日まであるので、今はチェックするのが非常に楽しいです。

M.S.さん

Q:3月は今日まで(※収録日は2019年3月27日)でどんな感じでしょうか。想像よりも良いですか?

ちょうど想定してたくらいですね。ここから4月・5月と日射量が伸びて、7月8月9月のことを考えると楽しみだなぁと思います。

M.S.さん

Q:これからどのぐらい太陽光を増やしていきたいですか?

新しい信販会社や金融機関とお取引があるならばぜひご紹介していただきたいと思っています。メディオテックはさすがだなと思うのは、信用力がありお客さんをちゃんとグリップしているという、信販会社からの信用が高い点ですよね。なので御社から買わせていただける限りは、買い増ししたいと強く思います。増やせるだけ増やしたいです。リスクやリターンなどを分析したときにやらない理由がないです。

M.S.さん

株式会社メディオテックの太陽光発電投資家インタビュー 太陽光投資は資産運用のリスクヘッジにもなる

Q:太陽光を運用していない方、例えば不動産投資家さんや株式投資家さんに対してなにかメッセージはありますか?

何事も始める前には当然勉強しなければいけないと思います。好き嫌いとか、わからないものは怖いっていうのはあるので。太陽光が伸びたきっかけは一括償却ができるのが背景だと思いますが、それがないなかで始めるには何かしら「思い」がないとできないと思います。資産形成したいだとか、僕みたいにアンチ原発で行動を起こしたいのか。

ただそんな中で太陽光をやらない理由がないと言ったのはなぜかというと、1つはこれまで取ってきた精密なデータによって、日射量はある程度見込めるということです。2つ目は日本の法律に基づいて売電価格が安定していること。3つ目はちゃんと施工して引き渡しもしてくれるような大手の会社で、メンテナンスも面倒をみてくれる安心感があるところを選ぶことで自分自身の手間がかからないことですね。

M.S.さん

また投資なのでやっぱりちゃんと儲かることじゃないと駄目ですよね。

僕の場合は不動産投資の収入があるので極論(ローン期間の)15年間はトントンでもいいと思っていました。それは残り5年フルに売電収入をエンジョイできて、かつ、20年過ぎた後もある程度の収入が見込めるかなと考えたからです。幾らかはわからないですけど、電力市場は整いつつありますので、20年以降もボーナスとしてさらに考えることができます。資産運用は中長期的に考えていくべきだと僕は思うので、太陽光は非常にいいのではないかと思います。

加えて不動産投資の場合、融資は変動金利です。しかも20年・30年・35年と融資期間を引っ張るので将来リスクになります。しかし太陽光のローンは15年で固定金利で世の中の金融が変化しても一定なので、金利リスクもありません。また日射量の安定的データをもとに売電収入もある程度計算できます。そのかわりに資産性がないというデメリットもあるけど、キャッシュフローの観点でみれば、リスクが少ないというのもおすすめできるポイントだと思います。

M.S.さん

Q:M.S.さんは、不動産投資と太陽光投資を悩んでいる人がいたらどちらを勧めますか?

僕はどちらもやったらいいとお答えします。いろんな収入源があることが大事だと思っているので。賃料収入、売電収入、給与所得、配当といくつかの収入源を確保して分散しておけば、どれか1つが駄目になったときでも、他の資産でカバーできる可能性があります。

キャピタルゲイン狙いで不動産か株式を持ち、一方では安定的なインカムゲインの太陽光で自分の生活にベースを作ることができます。安定していなければ勝負にも出られませんよね。そういった意味でも安定的なインカムは非常に重要だなと考えています。

M.S.さん

Q:最後に、現時点で太陽光の満足度はどのくらいですか?

この3月時点では非常に満足な数字だと思っています。ローン返済をしても2基で8〜9万円くらいプラスを生んでくれそうです。1基あたり1ヶ月平均でプラス4万円くらいってくれればなと思っているので、これからもっと伸びると思うと楽しみですね。

M.S.さん

―――ほかのみなさんにも参考になるお話がたくさんありました。本日は非常に有意義なお話をありがとうございました。

編集後記

今回M.S.さんには太陽光投資だけでなく、ストック型投資の向き合い方やポートフォリオのあるべき姿も明瞭にお話いただきました。

都市部メインでキャピタルゲインを狙った不動産投資に、インカムゲインとして地方に拠点を置く太陽光発電投資を導入することでリスクヘッジを図れるということなど、今太陽光発電投資をしていない方にとっても、非常に有益な情報をお届けできたと思います。

M.S.さんご協力本当にありがとうございました!

太陽光投資物件を見る

あなたにオススメの記事